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「毎年配当が増える会社」を見抜く7つのチェックリスト|連続増配株の始め方を手順化しました【2026年7月版】

高い利回りに飛びついたら、翌年に減配(配当を減らされること)でがっかり。投資初心者にありがちな失敗です。そこで注目したいのが「連続増配株」。毎年こつこつ配当を増やし続けている会社たちです。2026年、花王がついに37期連続増配に到達する見込みなど、日本にも“配当を増やし続ける会社”は着実に増えています。この記事では、そんな連続増配株を自分で見つけるための7つのチェックリストを、手順の形でまとめました。上から順に確認するだけで、初心者でも銘柄選びの軸ができます。


そもそも「連続増配株」ってなに?

連続増配株とは、その名のとおり「何年も続けて配当金を増やしている会社の株」のことです。

配当金とは、会社が稼いだ利益の一部を、株主(株を持っている人)に還元してくれるお金のこと。この配当を、去年より今年、今年より来年と、毎年増やし続けている会社を「連続増配企業」と呼びます。

なぜこれが大事かというと、「毎年増やせている」こと自体が、その会社の“実力の証明書”になるからです。景気が悪い年も、コロナのような危機の年も、配当を減らさずむしろ増やせたということは、それだけ安定して稼ぐ力があるという証拠。つまり連続増配は、業績の安定性をはかる“ものさし”にもなるのです。

日本での代表格が花王です。2026年12月期には37期連続増配に到達する見込みで、これは日本の市場ではダントツの記録です(ダイヤモンド・ザイ/NOMURAウェルスタイル、2026年)。花王は洗剤や化粧品など、景気に関係なく毎日使われる商品を扱っているため、業績も配当も崩れにくいのが強みです。ほかにも三菱HCキャピタルが27期連続増配(2026年3月期、配当利回り約4.46%)と、長く増やし続ける会社が育ってきています。

参考までに、日本の主な連続増配株を並べてみます。

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(連続増配の年数は決算や会社発表のタイミングで変わります。投資前に必ず最新の情報を確認してください。)

こうして見ると、上位には日用品やリースなど「景気に左右されにくい商売」の会社が多いのが特徴です。派手さはなくても、こつこつ稼いで配当を増やし続けられる——それが連続増配株に共通する“地味だけど強い”性格です。

高配当株との違いは? ここを勘違いしないで

初心者がよく混同するのが「高配当株」と「連続増配株」です。似ているようで、性格はけっこう違います。

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高配当株は「今の利回りの高さ」が魅力ですが、その高さが業績不振の裏返し(株価が下がって利回りだけ高く見える)だと、翌年あっさり減配されることもあります。一方で連続増配株は、今の利回りは控えめでも、持ち続けるうちに配当が増えて“育っていく”のが強みです。

配当が「増える」とどれだけ違う?

「今2%の利回りって低くない?」と思うかもしれません。でも、毎年配当が増えると、買ったときの金額に対する利回り(取得利回り)はどんどん上がっていきます。年5%ずつ配当が増えた場合のイメージを見てみましょう。

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最初は2%でも、増配が続けば、買ったときの金額に対しては20年後に5%超、30年後には8%超に育つ計算です。これが連続増配株の“じわじわ効いてくる”魅力です。

配当にかかる税金と、NISAの活用

もう一つ知っておきたいのが税金です。配当金には、通常およそ20%(正確には20.315%)の税金がかかります。たとえば年に3万円の配当をもらっても、手取りは約2万4,000円になる、ということです。

ここで役立つのがNISA(ニーサ)です。NISAは、投資の利益や配当にかかる税金がゼロになる国の制度で、連続増配株も増配株ETFも「成長投資枠」で買えます。連続増配株は長く持つほど配当が育つスタイルなので、その育った配当をまるごと非課税で受け取れるNISAとの相性は抜群です。

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同じ配当でも、NISAを使うだけで手取りが1〜2割ほど変わります。これから始めるなら、まずはNISA口座での購入を検討しましょう。

連続増配株を見つける7つのチェックリスト(手順)

ここからが本題です。気になる銘柄が見つかったら、上から順にこの7項目を確認してください。すべてに近いほど、増配を続けやすい“いい会社”の可能性が高まります。

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順番に補足します。(1)連続増配の年数は、証券会社のサイトや会社の決算資料で確認できます。(2)配当性向とは「配当が利益の何割か」を示す数字で、高すぎる(80%超など)と無理して配っている可能性があり、増配が続きにくくなります。(3)配当のもとは利益なので、そもそも売上・利益が伸びているかが土台です。(4)自己資本比率は「返さなくていいお金の割合」で、高いほど不況に強い会社といえます。(5)一度でも減配していると「連続」ではないので、素直に確認しましょう。(6)日用品や食品、通信など、景気が悪くても使われるサービスは配当も安定しやすいです。(7)最後に、いくら良い会社でも高すぎるときに買うと利回りが下がるので、今の株価が割高でないかを確認します。

始め方の手順(3ステップ)

チェックの軸がわかったら、実際の始め方はシンプルです。

まず(1)証券口座を開き、「連続増配」「増配 ランキング」などで銘柄を探します。ネット証券なら連続増配年数で銘柄を絞り込めるサービスもあります。次に(2)気になった銘柄を、さきほどの7つのチェックリストで1社ずつ確認します。最後に(3)1銘柄に集中せず、業種の違う数社に分けて、少しずつ買っていきます。1社だけだと、その会社が減配したときのダメージが大きいためです。

なお「自分で1社ずつ選ぶのは大変」という人には、連続増配企業をまとめて詰め合わせにした「増配株ETF(上場投資信託)」という商品もあります。1つ買うだけで数十社に分散でき、初心者にはとても便利な選択肢です。日本株の増配株ETFのほか、アメリカには25年以上連続増配した企業だけを集めた指数(配当貴族指数と呼ばれます)に連動する商品もあり、そうした海外の連続増配企業にまとめて投資することもできます。

買い方のコツは「一度にまとめて買わない」こと。連続増配株もふつうの株なので、株価は日々動きます。買いたい金額を3〜4回に分けて、数か月おきに少しずつ買っていくと、たまたま高いときに全額を買ってしまう失敗を避けられます。焦らず、時間をかけて“配当が育つ苗”を植えていくイメージです。

初心者がやりがちな2つの勘違い

チェックリストと合わせて、よくある勘違いも押さえておきましょう。

1つ目は「連続増配株なら利回りが高いはず」という思い込みです。実際には、連続増配株の利回りは2〜4%程度が多く、高配当株より控えめなことがほとんどです。魅力は“今の高さ”ではなく“これから増えていくこと”にある、と覚えておきましょう。

2つ目は「増配しているから株価も必ず上がる」という思い込みです。配当が増えても、株価は市場全体の動きや金利で上下します。とくに2026年は日本銀行の利上げで株式市場全体が神経質になりやすい局面です。株価が一時的に下がっても、配当が増え続けているなら“配当をもらいながら待つ”という考え方ができるのが、連続増配株の心強いところです。

注意点:連続増配は「未来の約束」ではない

大事な注意点を1つ。過去に何十年増配していても、「これからも必ず増配する」という保証はありません。業績が大きく崩れれば、記録が途切れることもあります。だからこそ、7つのチェックリストで“今も健全か”を確認し、1社に集中しすぎないことが大切です。

また、2026年7月に花王が1株を2株に分ける「株式分割」を行ったように、株数や1株あたりの配当額は会社の都合で変わることがあります。利回りは「1株の配当額」ではなく「投資額に対する割合」で見るクセをつけておくと、こうした変化にも惑わされません。

まとめ・最初の一歩

連続増配株は、「今の利回りの高さ」ではなく「配当を増やし続ける実力」に注目する投資スタイルです。最初の利回りは控えめでも、増配が続けば買値に対する利回りはじわじわ育ち、20〜30年で大きな差になります。

最初の一歩としておすすめなのは、いきなり売買せず、まず気になる連続増配株を1〜2社えらんで、7つのチェックリストを実際に当てはめてみること。紙に書き出すと、その会社の“強さ”が驚くほどはっきり見えてきます。自分で選ぶ自信がなければ、増配株ETFから少額で始めてみるのもよい方法です。NISA口座を使えば配当の税金もゼロにできます。

連続増配株は、短期間で大きく儲ける投資ではありません。けれど、良い会社を選んで長く持ち続ければ、配当という“果実”が毎年少しずつ大きくなっていきます。花王が37年かけて記録を積み上げてきたように、時間を味方につけられるのが、この投資のいちばんの魅力です。

まずは証券口座で「連続増配 ランキング」を検索して、どんな会社が長く配当を増やしてきたのか、のぞいてみるところから始めてみてください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。あなたが連続増配株で重視するのは、「連続の年数の長さ」ですか、それとも「これからの業績の伸び」ですか? よかったらコメントで教えてください。



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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行っていただき、本記事内容に基づく損失について当サイトは一切の責任を負いません。

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