Rectangle Large Type 2 0e5fec8d3ce15a527bca754b2c055055 1024x536

新NISA、結局「月いくら」積み立てればいい? 年代・年収別に”数字”で決める積立額の最適解【2026年版】

新NISAを始めたはいいけれど、「毎月いくら積み立てるのが正解なんだろう?」とモヤモヤしていませんか。SNSでは「月10万円フル活用!」なんて景気のいい話も目に入りますが、それはあくまでその人の家計での話。大切なのは、あなたの生活を圧迫せずに、20年後・30年後にきちんと差がつく金額を見つけることです。この記事では、平均データと具体的な試算をもとに、あなたにちょうどいい積立額を「数字」で一緒に決めていきます。


そもそも、みんないくら積み立てているの?

まず気になるのが、周りのみんなの金額ですよね。

2026年に入って発表された金融庁のデータによると、NISAの累計買付額は2025年末時点で約71兆円に達し、前年から36%も増えました。政府が「2027年末までに56兆円」と掲げていた目標を前倒しで達成し、なお勢いが続いている状態です。口座数も約2,826万口座まで増え、いまや働く世代の多くが口座を持っている計算になります。ここ数年で、投資はすっかり「特別な人のもの」ではなくなりました。

では、実際の毎月の積立額はどのくらいなのでしょうか。各社の調査を平均すると、つみたて投資枠での毎月の積立額はおおむね5万〜6万円台というデータが多く見られます。ただ、これは「余裕のある人がフル活用に近い金額を入れている」平均でもあり、そのまま自分の目標にする必要はまったくありません。大事なのは平均に合わせることではなく、続けられる金額を見つけることです。

参考までに、年代別のざっくりした目安を整理すると次のようになります。

1785106607 IRCn8FxKYEk3maglhoew1WPz

※あくまで目安です。次章から、あなたに合う金額の決め方を具体的に見ていきます。


【ステップ1】積立額は「手取りの10〜20%」から考える

積立額を決めるとき、いちばんやってはいけないのが「なんとなく」で決めることです。おすすめは、手取り収入の10〜20%をひとつの目安にすること。これなら収入が変わっても計算式は同じで、無理なく調整できます。

年収別に、手取りと積立額の目安を試算してみました。

1785106643 RSLp1DunrPghices4xlQA0wC

※手取りは社会保険料・税金を差し引いたおおよその金額です。新NISAのつみたて投資枠は年120万円(月10万円)が上限なので、それを超える分は成長投資枠を使うことになります。

ポイントは、まずは10%から始めて、慣れてきたら15%、20%と少しずつ上げていくこと。最初から上限を目指してカツカツになると、いざというときに積立を止めたり、投資商品を売ってしまったりする原因になります。


【ステップ2】その前に「生活防衛資金」を確保できているか確認する

積立額を決めるうえで、投資より先にやるべきことがあります。それが生活防衛資金(急な出費や収入減に備える、すぐ使える現金)の確保です。

目安は次のとおりです。

1785106682 2ktgWpJD5cMSdvuwLeoPTjOz

たとえば毎月の生活費が20万円の会社員(独身)なら、まず60万〜120万円を現金で確保します。この現金があるからこそ、株価が下がった局面でも「生活のために泣く泣く売る」を避けられ、積立を淡々と続けられます。投資は「余裕資金でやる」が鉄則。生活防衛資金がまだ薄い人は、積立額を少し抑えてでも、先に現金クッションを作るのが正解です。


【ステップ3】数字で見る「積立額 × 期間」の威力

ここからが本題です。「月いくら」の差が、将来どれだけの金額差になるのか。年率5%で運用できたと仮定して試算してみましょう(あくまで想定であり、利回りは保証されるものではありません)。

1785106729 COnvp7dlbjT4GD3E5FtPoK2y

月1万円の差でも、20年で400万円以上の違いになります。この「差」を生むのが、利益がさらに利益を生む複利の力です。

同じ月3万円でも、期間でこんなに変わる(年率5%想定)

1785106761 IED9upFWachnPOGNdq60AtrB

元本は3倍(10年→30年)ですが、資産額は5倍以上に膨らみます。時間が長いほど複利が効くので、「金額を増やす」より「早く始めて長く続ける」ほうが効くことがよく分かります。20代の少額スタートが強いのは、この時間を味方につけられるからです。

利回りが変わるとどうなる?(月3万円・20年)

1785106791 10NuGcUDbAkEMfzIawTtWg4h

利回りは自分でコントロールできませんが、低コストのインデックスファンド(市場全体に幅広く投資する低コストの投資信託)を選び、長く持ち続けることで、市場平均に近いリターンを狙いやすくなります。


イメージで見る「月3万円・20年」の伸び方

数字だけだとピンと来にくいので、5年ごとの資産額(年率5%想定・月3万円)を”棒”で見える化してみました。

1785106833 37QCKHYrio9J8yFZEaOjUwux

序盤はゆるやかですが、後半になるほど坂道の傾きが急になっていくのが分かります。これが複利のカーブです。やめずに続けた人だけが、この後半の急カーブに乗れます。


つみたて投資枠と成長投資枠、どっちで積み立てる?

積立額が月10万円を超えないうちは、基本的につみたて投資枠(年120万円まで=月10万円まで)だけで十分です。この枠は金融庁が「長期の積立・分散投資に向いている」と認めた低コストの投資信託にしぼられているので、初心者が変な商品を選んでしまう心配が少ないのが利点です。

一方の成長投資枠(年240万円まで)は、個別株や幅広い投資信託まで買える自由度の高い枠です。ただ、自由度が高いぶん商品選びの難易度も上がります。まだ投資に慣れていないうちは、成長投資枠でも「つみたて投資枠と同じインデックスファンドを積み立てる」使い方で十分です。つまり、月10万円までならつみたて投資枠、それ以上入れたい人は成長投資枠でも同じ商品を積み増す、という順番で考えるとシンプルです。

新NISAは生涯で1,800万円まで非課税で投資でき、しかも一度売却すればその枠が翌年以降にまた復活します。あわてて上限を埋める必要はなく、「自分のペースで、長く枠を使い続ける」意識のほうが大切です。


「今はこれ以上増やせない」ときの3つの工夫

とはいえ、家計に余裕がなく「目安の金額まで積立を増やせない」という時期は誰にでもあります。そんなときに効くのが、積立額そのものではなく”入り口”を増やす工夫です。

ひとつめは、固定費の見直しです。スマホの料金プラン、使っていないサブスク、保険の内容など、一度見直せば毎月自動で浮くお金は、そのまま積立額に回せます。月5,000円の固定費削減でも、20年・年率5%なら約205万円の資産に育つ計算です。

ふたつめは、先取り積立です。給料が入ってから「余ったら投資」ではなく、給料日直後に積立額を先に引き落としてしまう順番にすると、残ったお金でやりくりする習慣が自然と身につきます。

みっつめは、ボーナス月だけ増額する方法です。毎月は無理でも、年2回のボーナス月だけ設定を上げるやり方なら、平均の積立額を無理なく底上げできます。多くの証券会社でボーナス設定に対応しています。


【ステップ4】決めた金額は「自動化」して忘れる

積立額が決まったら、最後のコツは自動積立に設定して、あとは基本的に触らないこと。毎月手動で買おうとすると、「今月は相場が高いからやめておこう」と判断がブレて、結局続きません。証券口座やクレカ積立で自動化してしまえば、感情に左右されず淡々と買い続けられます。

ただし、年に1回くらいは次の点を見直しましょう。収入が増えたら積立額を少し上げる、ライフイベント(結婚・出産・住宅購入など)で支出が増えるなら一時的に下げる、といった調整です。増額・減額はいつでもできるので、「一度決めたら永遠に固定」と気負う必要はありません。


まとめ:あなたの「ちょうどいい金額」は、こう決める

最後に、今日の内容を行動に移すためのチェックリストです。

  1. 生活防衛資金(生活費の3か月〜1年分)を現金で確保できているかを先に確認する

  2. **手取りの10〜20%**を積立額の出発点にする(まずは10%からでOK)

  3. 金額より「早く・長く」を優先する。20代なら少額でも今すぐ始める

  4. 決めた金額を自動積立に設定して、日々の値動きは見すぎない

  5. 年1回だけ、収入やライフイベントに合わせて増額・減額を見直す

平均が5万〜6万円だと聞くと焦るかもしれませんが、月1万円でも20年で約411万円になります。大切なのは「いくらから始めるか」ではなく、「やめずに続けられるか」。まずは今日、無理のない金額を1つ決めて、自動積立を設定するところから始めてみませんか。


最後にひとつ質問です。あなたはいま新NISAで毎月いくら積み立てていますか? 「これから始める」という方も、金額の目安で迷っている点があれば、ぜひコメントで教えてください。


※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。シミュレーションの数値は一定の利回りを仮定した概算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

参考:
NISA買い付け額、25年末は36%増の71兆円 金融庁(日本経済新聞)NISAの利用状況(金融庁)積立NISAは月いくら?平均5.7万円の実態と決め方(会社設立のミチシルベ)



60分でわかる! 新NISA 超入門 [改訂新版]



amzn.to

1,320円

(2026年07月27日 08:01時点
詳しくはこちら)

Amazon.co.jpで購入する




いちからわかる!新NISA&iDeCo 2026年最新版 (いちからわかる!シリーズ)



amzn.to

1,210円

(2026年07月27日 08:01時点
詳しくはこちら)

Amazon.co.jpで購入する




新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!



amzn.to

1,738円

(2026年07月27日 08:02時点
詳しくはこちら)

Amazon.co.jpで購入する


本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行っていただき、本記事内容に基づく損失について当サイトは一切の責任を負いません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です