オルカン vs s&p500、2026年ついに“逆転”。あなたはどっちを選ぶ?【徹底比較】

オルカン vs S&P500、2026年ついに“逆転”。あなたはどっちを選ぶ?【徹底比較】

新NISAで真っ先に候補にあがる2大投資信託、「オルカン」と「S&P500」。ずっとS&P500が人気の王座に座っていましたが、2026年、ついに“逆転”が起きました。この記事では、両者の中身・実績・コストを表で並べて比較し、「結局どっちを選べばいいの?」という疑問に、あなた自身が答えを出せるように整理します。難しい言葉には必ず説明を付けているので、投資が初めての方も安心して読み進めてください。


そもそも「オルカン」と「S&P500」って何が違うの?

まず、名前の意味からおさえておきましょう。

「オルカン」は、正式には eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) という投資信託の愛称です。投資信託とは、たくさんの人からお金を集めて、その資金でプロがまとめて株などを買ってくれる“お弁当箱”のような商品のこと。オルカンという1つの商品を買うだけで、日本・アメリカ・ヨーロッパ・新興国(これから成長が期待される国々)まで、世界中約3,000社の株に一気に分散投資できます。

一方の「S&P500」は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) が代表的な商品です。S&P500とは、アメリカを代表する優良企業500社の株価をまとめた“指数(インデックス)”のこと。指数とは、市場全体の動きをひとつの数字で表したものさしだと思ってください。つまりS&P500の投資信託は、アメリカのトップ企業500社にまとめて投資する商品です。

ざっくり言うと、オルカンは「世界まるごとパック」、S&P500は「アメリカ集中パック」。この一言を覚えておけば、まず迷いません。

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2026年、ついに“逆転”が起きた

ここで、この記事のいちばんの見どころをお伝えします。

長らく新NISAの人気ナンバーワンはS&P500でした。ところが2026年、風向きが変わります。財経新聞などの報道によると、2026年5月末時点で、オルカンの純資産総額(約12.2兆円)が、S&P500(約11.9兆円)を初めて上回り、“逆転”が起きました。

純資産総額とは、その投資信託に集まっているお金の総額のこと。人気投票の“票数”のようなものだとイメージしてください。ずっと2位だったオルカンが、ついにS&P500を抜いてトップに立ったのです。

なぜ逆転が起きたのでしょうか。背景には「米国集中リスク」を意識する投資家が増えたことがあります。新NISAが始まった当初は「アメリカがいちばん強い、S&P500一択でいい」という空気が強くありました。ですが、AI・半導体ブームで一部の巨大企業に株価が偏りすぎていることや、特定の1カ国に全額を託す不安から、「もう少し世界に散らしておきたい」と考える人が増えてきたのです。特に、老後の取り崩しまで時間が限られる50代前後の方は、大きく増やすことよりも「大きく減らさないこと」を重視し、分散のきいたオルカンを選ぶ動きが目立っています。

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ただし、勘違いしてほしくないのは、「逆転した=オルカンが正解」ではないということ。人気と成績は別モノです。ここからは中身をきちんと比べていきましょう。


実績(リターン)で比べるとどうなる?

過去の実績を見ると、実はここ10年ほどはS&P500のほうがリターンが高い傾向が続いてきました。理由はシンプルで、この期間はアメリカ経済、とりわけGAFAMのような巨大IT企業がとても強かったからです。オルカンも中身の約6割はアメリカ株なので、S&P500に引っ張られて好調でしたが、アメリカ以外の国(成長が緩やかな地域も含む)が混ざる分、伸びはややマイルドになりました。

下の表は、「毎月3万円を20年間積み立てたら、年利ごとにいくらになるか」の目安です。あくまで一定の利回りが続いたと仮定した単純計算で、将来を保証するものではありませんが、イメージをつかむのに役立ちます。

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年利が2%違うだけで、20年後の差は数百万円にもなります。これが「複利(増えたお金がさらに増えを生む雪だるま効果)」の力です。過去実績で少し優勢なS&P500の魅力は、まさにこの上振れ余地にあります。

ただし注意点があります。過去にアメリカが強かったからといって、未来も同じとは限りません。1990年代の日本や、2000年代前半のアメリカ株のように、一つの国が長く低迷した歴史も実際にありました。「これからもアメリカが一番」と言い切れないからこそ、世界に分散するオルカンの安心感が見直されているわけです。


コスト(信託報酬)で比べる

投資信託を持ち続ける限りかかる“維持費”が信託報酬です。運用会社に払う手数料で、資産から毎日少しずつ差し引かれます。小さな数字に見えても、20年30年と積み上がると差になるので、必ずチェックしましょう。

うれしいことに、両者とも業界最安クラスまで下がっています。特にeMAXIS Slimシリーズは「受益者還元型」といって、集まったお金が一定額を超えると、保有している全員の手数料が自動的に下がる仕組みを採用しています。

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100万円を1年間持っても、かかるコストはワンコインのランチ1回分ほど。どちらを選んでもコスト面ではほとんど差がなく、「手数料が高すぎて損をする」という心配はまずいりません。安心して中身(投資先)で選んでよい、ということです。


見落としがちな「為替」の影響

もう一つ、両者を比べるうえで知っておきたいのが「為替(かわせ)」の影響です。為替とは、円とドルなど通貨の交換レートのこと。オルカンもS&P500も、中身はドルなど外国のお金で買われた株なので、私たちの資産の値段は「株価そのもの」だけでなく「円安・円高」でも動きます。

たとえば、株価が変わらなくても円安(円の価値が下がること)が進むと、円に直したときの資産額は増えます。逆に円高になると目減りします。2026年に入ってからも円安傾向が続いており、この数年は円安が両ファンドの成績を後押ししてきました。

ここで大事なのは、S&P500は中身が100%アメリカ株=ほぼ全額がドルの影響を受けるのに対し、オルカンは約6割がアメリカ、残りは世界各国の通貨に分かれているという点です。つまりオルカンのほうが、為替の面でも“一つの通貨に偏らない”分散がきいています。円安が続けばS&P500の伸びが目立ちますが、もし将来円高に振れたときには、通貨も分散しているオルカンのほうが値動きが穏やかになりやすい、という違いがあります。

為替は専門家でも読むのが難しいものです。だからこそ「どちらに転んでも大きく崩れないように」と考えるなら、通貨まで分散されたオルカンの安心感が一つの選択肢になります。


結局、どっちを選べばいい?タイプ別診断

ここまでの比較をふまえ、選び方の目安をまとめます。正解は人それぞれの性格とライフプラン次第です。

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そして、意外と知られていない“正解”がもう一つあります。それは、**「決めきれないなら、両方持つ」**という選択です。たとえば積立額の半分をオルカン、半分をS&P500に振り分ければ、アメリカへの期待も、世界分散の安心も、どちらも取り込めます。実際、多くの人がこの“いいとこ取り”を実践しています。


よくある疑問にお答えします

最後に、初心者の方からよく寄せられる疑問を3つ、Q&A形式でまとめておきます。

Q1. 両方買うと分散されすぎて、意味がなくなりませんか?
心配いりません。オルカンの中身は約6割がアメリカ株なので、S&P500と重なる部分はありますが、それでも「アメリカ以外の国」への配分は残ります。両方持つことで“アメリカ多め+世界にも少し”というバランスになり、極端なやり方ではありません。むしろ迷って始められないより、ずっと健全な選択です。

Q2. 途中でオルカンからS&P500に乗り換えてもいいですか?
可能ですが、新NISAには年間の投資枠に上限があり、売っても使った枠はその年には戻りません。頻繁な乗り換えは枠を無駄づかいしやすいので、基本は「最初に決めたものをコツコツ続ける」のがおすすめです。どうしても配分を変えたいときは、売るのではなく“これから買う分”の割合を変える方法が枠にやさしいやり方です。

Q3. 逆転したなら、今からS&P500を選ぶのは出遅れですか?
そんなことはありません。純資産の逆転は“人気の変化”であって、これからの成績を決めるものではありません。過去10年はS&P500が優勢だった事実も変わりません。人気ランキングに振り回されず、自分の考えで選ぶことのほうが、はるかに大切です。


まとめ:一番の失敗は「選べずに始めないこと」

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

オルカンは「世界まるごとパック」で分散重視、S&P500は「アメリカ集中パック」で成長重視。2026年5月、人気ではオルカンがついにS&P500を逆転しましたが、過去のリターンではS&P500がやや優勢、コストはどちらもほぼ最安クラスで差はありません。つまり両者に「絶対の正解・不正解」はなく、あなたが値動きにどれくらい耐えられるか、いつまでにお金が必要かで選ぶのが正解です。

そして、投資でいちばんもったいない失敗は「どっちがいいか悩みすぎて、いつまでも始めないこと」です。積立投資は続けた時間そのものが味方になります。今日からできる行動提案は次のとおりです。

まずは新NISAのつみたて投資枠で、無理のない金額(月1万円でも十分です)を設定してみましょう。どうしても選べなければ、オルカンとS&P500を半分ずつでも構いません。大切なのは、少額でもいいので「始めて、続ける」こと。金額や配分は、あとからいくらでも見直せます。迷っている今日が、20年後にいちばん若い日です。一歩を踏み出してみてください。


※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。数値は執筆時点(2026年7月)の各種公表資料をもとにした概算です。



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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行っていただき、本記事内容に基づく損失について当サイトは一切の責任を負いません。

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